こんにちは!
今回は、“権謀術数” だとか “寝技” だとか “搦め手” だとか言われている「政治技術」についてご紹介します。
特に公務員の方は、政治家の人たちと日々接していると思いますので、政治家の方々が用いるとされている手法については勉強しておいた方がいいと思います。
私は別に政治家経験はありませんが、公務員時代に先輩方に教えてもらったことや、書籍を読んで勉強した内容を踏まえ、政治技術の基本的な考え方についてご紹介できればと思います。
では、早速行きましょう!
政治技術とは
政治技術・権謀術数・寝技・搦め手と聞くと、ものすごく深遠なイメージがあると思いますが、公務員時代に先輩方に教えてもらったことや、書籍を読んで勉強した内容を踏まえると、割とシンプルと思われます。
つまり、政治技術とは、「自分の陣営の力を増やし、相手陣営の力を減らす/行使できなくする」を目指して行われる諸行動のようです。
ちなみに、『HUNTER×HUNTER』のカキン王位継承戦編では、「搦め手」が物語の中心に据えられており、とても興味深いです。
『HUNTER×HUNTER』のカキン王位継承戦では、「壺虫卵の儀」という儀式を通じて、参戦する王子一人一人に守護霊獣が発現します。
この守護霊獣は、自分が付く王子をサポートする能力を持つのですが、それらの能力は
- 宿主の味方を増やすか
- 宿主の敵を抑制するか
に基本的に該当します。
カキン国王のホイコーロも
爪と牙しか持たない獣は遠からず滅びるホイな。
それは人間も同じ!!
政治・軍事の計略には間接的行程が重要…!!
搦手の見えぬ将は凡将ホ!!
とか言っています。
カキン王位継承戦編を読んだ時に「まさに権謀術数の世界だなー」と感じました。
政治技術の具体例
政治技術とは、「自分の陣営の力を増やし、相手陣営の力を減らす/行使できなくする」を目指して行われる諸行動と前述しましたが、これだけ聞いても
ふーん…
分かったような、分からないような…
としかならないと思うので、どういったイメージなのかを具体的にご紹介します。
基本的に、
- 買収するか
- 恫喝するか
のいずれかに分類される印象ですね。
では、それぞれ見ていきましょう!
とにかく会う&一緒に飯を食う
具体例の一発目が「とにかく会う&一緒に飯を食う」で肩透かしな人もいるかもしれませんが、いわゆる「寝技」の基本とされています。
文藝春秋の記事によると、二階元幹事長は、
嫌な奴とも飯を食うことだ。
かつての民主党は、仲の良い奴とだけ飯を食う。
だから割れるんだ。
嫌な奴だって二回、三回飯を食うと、良い所が見えてくるもんだ。
と言っているらしいです。
ちなみに、安倍晋三氏は二階氏を「自民党で最も政治技術を持った人」と評しています。
人間は、
- 好意を持っている人の意見は尊重したい
- 嫌いな人の意見には合意したくない
と思う生き物です。
そして、人間は、会って他愛もないことを話していれば、自然と仲良くなります。
一緒に食事を取るのも、親しくなる上で非常に効果があるようです。
コロナ禍で国民に会食を避けるよう求めておきながら、政治家は会食をしていて叩かれましたが、こういう背景があるものと思われます。
とにかく譲る/花を持たせる/気遣う
味方を増やすためには、とにかく譲ることが重要です。
自分の手柄にせず、相手の手柄にしてあげることが大事になります。
ここら辺の重要性は、政治云々に限らず、『人を動かす』でも指摘されてますね。
また、小さなお土産をこまめに渡すことも有効なようです。
辻本清美氏の『国対委員長』によると、自民党の国対委員長室にはハーゲンダッツが大量に常備されており、野党の国対と折衝する際に振る舞われるようです。
また、人間関係において、やはり気遣いは非常に重要です。
田中角栄は、大臣になったらその省庁の役人のパーソナル情報を暗記し、役人を呼び出しては、
なんで残業してるんだ!
今日は結婚記念日だろ!
さっさと帰って夫婦で一緒に過ごせ!
と休みなどを与え、役人から絶大な人気を得ていたというエピソードがあります。
カネを与える/とりあげる
お金を配ったり、相手の資金源を潰したりするのは、権謀術数の王道というイメージがありますね。
味方を増やすために、田中角栄が政治家に大量のお金を普段から配っていたのは有名です。
特に昔の自民党の総裁選は、票集めのために買収が横行し、お金が飛び交っていました。
総裁選で金が飛び交っていたときは、
- 現金を2陣営からもらう人を「ニッカ」
- 3陣営からもらう人を「サントリー」
- 全陣営からもらって白紙投票する人を「オールドパー」
と、ウイスキーになぞって呼んでいました。
また、「昭和の貿易交渉においては、外国から開放を求められた事項が政敵の資金源だった場合、あえて開放要求を受け入れて、政敵の資金源を潰した」みたいな話も真偽不明ですが聞いたことがあります。
例えば、『官僚たちの夏』では、佐藤栄作をモデルにした須藤恵作が、オレンジの輸入自由化によって資金源を絶たれていましたね。
ポストを与える/とりあげる
ポストを配ったり、逆に剥奪したりするのも、権謀術数の王道のイメージがありますね。
端的にいうと「役割の分配」です。
政治の世界では、「役割=権力」なので、ポストは非常に重視されます。
派閥の支援を得るために、大臣ポストを割り当てることを約束したりするのは、ニュースでもよく聞く話です。
閣僚ポストを乱発して買収する手法は、1950年代の自民党総裁選ですでに行われていました。
1956年12月の総裁選では、
- 岸信介幹事長が豊富な資金力で買収を行い、
- ジャーナリスト出身の石橋湛山通産相が閣僚ポストなどを乱発して対抗する
ということが行われています。
ポストの剥奪に関する直近の例だと、2021年9月の自民党総裁選に出馬しようとしていた下村政調会長に対し、総裁再選を目指す菅総理が
総裁選に出馬するようなら、政調会長の任は任せられない
と政調会長の進退を迫り、下村政調会長に出馬を断念させた件などが該当します。
また、森喜朗首相時代の「加藤の乱」の際には、野中広務幹事長が党の除名や、選挙での公認権などをチラつかせて圧力をかけ、加藤陣営を切り崩したようです。
その他「相手が重視しているもの」を与える/とりあげる
カネ・ポスト以外でも、「相手が重視しているもの」であれば、それを与えたり取り上げたりすることは有効です。
例えば「人脈」です。
『裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」』によると、竹下登は、自分の力の源泉は「早稲田大学雄弁会の人脈」と捉えていたようです。
それくらい人脈は重要です。
龍崎孝氏の『議員秘書 日本の政治はこうして動いている』によると、田中角栄は初当選議員の歓迎会を開き、
カネが必要なら言いなさい
と一人ずつ議員に聞いていったそうです。
そして、一年生議員として出席していた二階俊博氏が「私は必要ありません」と答えると、
じゃあ、代わりに財界人や官僚を紹介してやるよ
といった感じで、田中角栄事務所に訪れる財界人や官僚一人一人に「今度当選した二階君だ。よろしく頼む」と紹介してくれたそうです。
二階俊博氏は「この紹介がその後の政治活動にどれだけ役立ったか」と『議員秘書 日本の政治はこうして動いている』の中で語っています。
やはり人脈は大事なんですね。
また、与党と野党の関係でも、「相手の望むものを与える」という考え方は使われます。
岸田政権では、国民民主党との関係において
- ガソリン価格高騰の対策として「トリガー条項の凍結解除」を要求する国民民主党との協議に応じる
- 参院選の山形選挙区では国民民主党の現職に配慮する形で自民党候補者の擁立を見送る案を検討する
といった対応をしています。
この自民党の動きは、「国民民主党を囲い込むことにより、野党を分断する」が狙いと言われています。
一方で、自民党がこの動きに至ったのは、国民民主党が「トリガー条項凍結解除の検討」を条件に予算案に賛成するという異例の対応をしたことが端緒になっています。
そういう意味だと、「自民党が野党を分断している」というよりは、
「国民民主党が、他の野党との差別化を図り、キャスティングボードを握ろうとしている。
先んじて自民党に恩を売ったことで、代わりに自民党から格別な配慮を受け取っている」
という解釈の方が自然な気がします。
情報の非対称性を使う
情報の非対称性は、ビジネスだろうと政治だろうと、力の源泉になります。
情報がたくさんあれば、それを与えることもできるし、それを使って恫喝することもできます。
なので、政治家は常に議員秘書などを使って情報を収集しています。
ドラマなどでは、政治家や秘書が、探偵や記者を使って情報収拾しているシーンがよく描かれますね。
「政敵の行きつけの料亭で聴き込む」みたいな。
シン・ゴジラでも、記者と裏取引をして、失踪した教授の情報を収集していましたね。
アナウンサーだった高島宗一郎が福岡市長に初当選した際に、ある議員が
市長に当選したら、我々に金を渡すのが慣例だぞ!
と、何も知らない新米市長の高島宗一郎を脅してきて、どう対応すべきか悩んだと『福岡市を経営する』の中で書かれています。
他の議員に相談したところ、「そんなやつの言うことは無視したらいい」とアドバイスされ、結局お金は渡さずに済んだようです。
情報の非対称性が脅しに使われた例だと思います。
弱みを握る
政敵のスキャンダルを握っていたら非常に有利になります。
交渉材料に使えるし、リークして政敵にダメージを与えることもできます。
スキャンダルを見つけるため身辺調査をするくらいならまだしも、政治家が恐ろしいのは、
「弱み」の情報が見つからなければ、こちらから作りに行けばいい
と考える人がいることです。
東国原英夫は「しくじり先生」で、
宮崎県知事時代に、多数のハニートラップを仕掛けられた
と語っています。
また、東国原英夫は、新型コロナ対策分科会の尾身会長が「東京五輪の開催に伴う感染リスク」を訴え続けていることに関して、
政府は、今、尾身会長の何かスキャンダルを血眼になって探っているのでは無いか。
あそこの世界はそういう世界である。
と発言していました。
ほかにも、横浜市長だった中田宏氏によると、「中田氏と不倫関係にある」と嘘の告白をした女性が急に現れ、非常に苦労したようです。
ちなみに、中田氏は名誉毀損で『週刊現代』(講談社)を訴え、裁判では勝訴しているようです。
また、相手の弱みを握るため、自分の「弱み」の場面に同席させて、相手を共犯者にしてしまうという手もありますね。
恐ろしい。
力を発揮できないように封じ込める
政敵の力を削ぐことができれば一番いいですが、それが無理なら「力はあっても行使できない」という状況を狙うことが多いようです。
「政敵を自分の内閣に取り込んで、自由に発言させないようにする」という手法は多用されていますね。
記憶に新しいのは、首相に再登板した安倍晋三氏が、総裁選を争った石破茂氏を地方創生担当大臣に充てた人事です。
また、TPP交渉をしている時に、当時の安倍首相は、反TPPの筆頭だった農水族の西川公也氏を「TPP対策委員会」の委員長に任命し、TPP合意に向けて推進することを求めました。
結果、農水族の代表格である西川公也氏が族議員の間を走り回り、関税の部分撤廃容認の流れを作りました。
武器をチラつかせる
武器をチラつかせて脅すことで、自分の意向を通すことが可能となります。
『交渉力』によると、維新の会時代の橋下徹は、他の政党に対して、大阪都構想への協力を求め、
もし反対するようであれば、そちらの選挙区に維新の会の候補者を立てる
と伝えていました。
また、北朝鮮の金正恩総書記は、核ミサイルをカードとしてチラつかせることで、米国などの大国と交渉を行っています(こちらについても『交渉力』の中で言及されています)。
ちなみに、武器をチラつかせても
どうせブラフでしょ
と思われたら効果がないので、
この人はマジでやりかねない…
と相手に思わせないといけません。
例えば、2017年に米国のトランプ大統領がシリアにミサイルを撃ち込んだ理由の一つに、北朝鮮との会談前に「俺はその気になったらミサイルを撃ち込むぞ」とメッセージを送りたかったからという話もあります。
自陣営に取り込む
多数決が原則である政治の世界では、「数が多いこと」がパワーになります。
二階元幹事長は、元民主党の細野豪志や長島昭久などを次々と自派閥に取り込み、数を増やしていました。
味方という意味だと、政治家だけではなく、「世論を味方につける」ことも重要です。
世論は一番心強い味方です。
小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す」などのワンフレーズで民意を捕まえ、郵政民営化法案が否決されるとすぐに衆議院を解散し、郵政民営化に反対した自民党議員に刺客を送り込み、大勝しました。
また、世論の反応を見るために、意見を表明して周囲の反応や世論の動向を探る「観測気球(アドバルーン)」と呼ばれる手法もありますね。
あと、これは政治の話ではなくヤクザの話ですが、「自陣営に取り込む」という観点だとヤクザの世界では、
有力者を脅したときに相手が屈してきたら、そいつを子分として扱う。
有力者を脅したときに相手が殴り返してきたら、同志として抱き込む。
というセオリーがあるらしいです。
「有力者を相手にして戦うとお互い無傷ではいられないので、敵対するよりは身内に抱き込もうとする」という趣旨のようです。
相手の狙いを潰す
これは攻めというより守りの手法になりますが、政敵の狙いをあらかじめ潰しておけば、政敵の画策は空を切ります。
将棋でいうと、「敵の打ちたいところに打て」ということです。
例えば、安倍首相があれだけ長期政権を築けた理由の一つに、自民党政務調査会の社会部会長(今でいう厚生労働部会長)を務めた経験があることが挙げられると思います。
というのも、リベラルを謳う野党よりも、安倍首相の方がリベラルな政策の実務に精通していて、野党側がやりたかった政策を先に打てるからです。
実際、安倍首相は、
- 健康保険がカバーする先進医療の範囲を拡大したり、
- 経団連に賃上げを要請したり、
- ハンセン病家族訴訟で控訴しない決断をしたり
といった政策を実行してきました。
その結果、旧民主党の有力な支持母体だった “連合” が、
あれ?
自民党との関係を強めた方が実利があるんじゃね?
と自民党に急接近することになりました。
連合と自民党の急接近は岸田内閣でも継続し、麻生副総裁が
今一番、労働者の先頭に立って、経営者に向かって『給料を上げてやるべきだ』と言っている政党は、自民党が一番でしょうが!
と連合に秋波を送り、連合トップが10年ぶりに自民党の会合に出席する状態になりました。
また、2021年の総裁選の序盤では、岸田元政調会長が「二階幹事長を続投させない」とアピールし、党内の二階幹事長への不満票を狙いました。
これを受け、菅首相は、求心力回復のため党役員を刷新しようとし、二階幹事長を交代させようとしましたが、これは岸田元政調会長の作戦をあらかじめ潰すための策と言われています。
しかし、その後色々あり、菅首相は総裁選には不出馬を表明し、党役員の刷新も岸田新総裁になるまで行われませんでした。
分割して統治する
政治の基本は「分割して統治する」ですが、これは権謀術数の世界でも同じようです。
政敵の陣営の分断工作は多用されています。
例えば、複数の陣営が対抗勢力として結集しないようにするというパターンがあります。
2021年の自民党総裁選の序盤で、菅首相と岸田文雄氏の一騎打ちの様相になった際に、
菅首相は、石破茂が総裁選に立候補できるように、推薦人を石破茂に融通しようとしている
というニュースがありました。
これは、岸田文雄と一騎打ちになると、現政権に不満を持つ勢力が結集してしまうので、
石破茂も参加させ三つ巴の形にした方が、現政権に不満を持つ勢力が分散し、現首相に有利になる!
と考えたことが理由です。
また他にも、敵の陣営内の対立構造を煽って仲間割れさせるというパターンもあります。
こちらも2021年の自民党総裁選のエピソードですが、勝ち上がった岸田総理は、閣僚・党役員の人事で、清和会に一定の配慮する必要がありました。
理由としては、岸田総理は総裁選において、同じく総裁選に出馬した高市早苗氏と
決選投票に残らなかった陣営は、残った陣営に投票する!
という決選投票での協力関係を結んでおり、高市早苗氏が清和会の支援を受けていたからです。
その際、岸田総理は多数の清和会メンバーを閣僚・党役員に選出しましたが、清和会の中でも福田グループに属しているメンバーに偏っていました。
これは、清和会の中でも、
建前上は清和会を離れている安倍氏が、なぜ清和会の支援者を決めるのだ
と安倍氏に不満を感じている勢力がいることに加え、
歴史的に清和会が
- 安倍晋太郎・安倍晋三に思い入れのある「安倍グループ」
- 福田赳夫・福田康夫に思い入れのある「福田グループ」
にメンバーが分かれていることの2点に岸田総理が目をつけ、岸田総理はあえて福田グループのメンバーを閣僚・党役員に選出し、清和会内の分断を狙ったことが理由と言われています。
さらに、与党と野党の関係でも、「分断して統治する」という考え方は使われます。
立憲民主党の国対委員長になった辻元清美氏は、自民党の国対委員長の森山裕氏から
自民党は、野党第一党の立憲民主党とだけ交渉しますから
と言われたと著書の中で語っています。
これは一見、「野党第一党の立憲民主党を立てている」ように見えますが、実際は、
野党が分裂している中で、野党として意見を一本化するのは至難の業だ。
自民党との交渉に至る前に、野党側に相当な労力を使わせることができる。
という思惑があっての提案だったようです。
勝ち馬に乗る
政治の世界では信賞必罰が徹底されており、総裁選で貢献した人や派閥にはポストなどで厚遇され、敵対した人は冷や飯を食うことになります。
なので、もし勝ち馬が見えているのであれば、それに乗っかることで厚遇が期待できます。
特に、どれだけ早く支援を表明し貢献したかは重要なようです。
この「勝ち馬に乗る」技術は、二階元幹事長が抜群に上手いと言われています。
誰よりも早く勝者を読み切り、誰よりも早く支持を表明することで、安倍総理の三選、小池都知事誕生、菅首相誕生などで厚遇を得てきました。
菅政権で二階派が有力ポストを抑えていることについて党内から批判が出ても、
二階氏が菅首相を真っ先に支援した。
遅れて支持した派閥に発言権があるのか。
と牽制したりしています。
ちなみに、菅首相は「勝ち馬に乗る」とは真逆で、
- 1998年の「小渕 VS 梶山」の総裁選で、梶山氏を支持し敗北
- 2007年の「福田 VS 麻生」の総裁選で、麻生氏を支持し敗北
- 2012年の総裁選で、乗り気じゃなかった安倍氏を担ぎ出す
といった感じで、「誰が勝つかを読み切って乗っかる」というよりは、「逆張りをする」に近い印象です。
政治技術の注意点
「それって人としてどうなのよ?」というもの含め、色々と政治技術のご紹介をしてきました。
ここで強調したいのは、「誠実にやるのが一番良い」ということです。
特に、政治家でない会社員や公務員がこういった手法を真似したら絶対ダメです。
一時的に上手くいったとしても、長い目で見たら必ず報復にあいます。
会社員や公務員の方は、誠実に生きることを第一にし、「もし政治技術を使ってくる人が出てきたときの対策」として政治技術を学びましょう。
防犯のために、空き巣の手口を学ぶのと同じです。
オススメの書籍・作品
今回のテーマに関連するオススメの書籍は以下の通りです。
『君主論』
『自民党幹事長 三百億のカネ、八百のポストを握る男』
『裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」』
『国対委員長』
『社内政治力』
『社内政治の教科書』
『議員秘書 日本の政治はこうして動いている』
また、政治の”切った張った”を描いた作品はいくつかありますので、ご紹介します。とても面白いです。
『官僚たちの夏(2009年のテレビドラマ)』
『ハウス・オブ・カード 野望の階段(Netflixのテレビドラマ)』
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!
交渉についても記事を書いておりますので、こちらも是非!
また、覚えておいたほうがいい心理学・行動経済学も以前書きましたので、こちらもどうぞ!