こんにちは!
今回はケース問題の具体例についてご紹介します。
お題は「日本のドラマのファンを増やすには?」です。
今回も、制限時間10分で私が考えた回答を文字起こししていきます。
ドラマとかは正直あまり視聴しないので、結構的外れな回答になってしまったかもしれませんが、
詳しくない分野のケース問題が出題された…
というのはよくある話なので、わからないなりに仮説を構築してみました。
前回の「日本産ドラマの国内ファンの数」のフェルミ推定についてはこちらの記事をご覧ください。
では、早速いきましょう!
イメージを膨らませる
まずは、いつもの通り、「妄想」してイメージを膨らませましょう。
今回のお題は「日本のドラマのファンを増やすには?」ですね。
とりあえず、
- 国内の日本ドラマファンを増やすか
- 世界の日本ドラマファンを増やすか
を考えると、母数的にも世界のファンを増やした方がいいと思います。
その上で、
世界で人気なドラマにどういったものがあるだろう?
と考えると、
- 日本のドラマだと、「孤独のグルメ」、「全裸監督」、「おしん」
- 韓国のドラマだと、「愛の不時着」、「イカゲーム」
- 欧米のドラマだと、「クイーンズ・ギャンビット」、「SUIT」、「シャーロック」
などでしょうか。
また、
海外の人は日本のドラマをどこで視聴しているのだろう?
と考えると、
- NetflixやAmazonPrimeなどのSVOD
- 各国の放送(日本のドラマを輸入して流しているパターン)
- 違法アップロードサイト
とかでしょうか。
イメージを膨らませるのはこれくらいにして、具体的な検討に入っていきましょう。
問題を切り分ける
では、
ファンを増やすためには、どこに注力すればいいか?
と考え、注力すべき部分とそうでない部分を切り分けましょう。
日本のドラマは、海外のドラマに比べ、どの部分が弱いんでしょうか?
ドラマの構成要素としては、
- シナリオ
- 役者
- 演技
- カメラワークなどの構成
などがありますが、特に「構成」が日本のドラマは弱いんじゃないでしょうか。
まずシナリオですが、日本のドラマの場合、漫画や小説を原作にしていることも多く、数ある作品の中から選ばれたシナリオが「つまらない」というのは考えにくいと思います。
また、役者や演技については、特に海外で展開する上ではそれほど重要な要素ではないと思います。
シナリオや役者・演技が弱いわけではないのなら、「構成」が弱いんじゃないかなーと思います。
つまり、カメラワーク含め「どういった映像を、どういう順番で流していくか」という技術です。
『シン・ゴジラ』が公開された時、視聴者の感想として、
はじめのプレジャーボートの映像が流れた時点で、
「あ、これ名作だわ」と確信した
といったものが結構あったと記憶しています。
ここら辺はまさに「構成の上手さ」に視聴者が感動したということだと思います。
課題&打ち手を考える
では、日本産ドラマの課題と打ち手を考えていきましょう。
ケース問題の打ち手の考え方については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
もし「構成」が日本のドラマの弱点だとしたら、なぜ日本は「構成」が弱いのでしょうか?
これは、「ケイパビリティが足りないから」ではなく、「ケイパビリティを発揮する環境がない」ことが原因なのではないでしょうか。
例えば、
構成にこだわりたいけど、構成を練る時間があまりない
という可能性は結構あるのではないでしょうか。
「Netflixのオリジナルドラマがすごい」みたいな記事を読むと、
Netflixは、お金をたくさん投下しているし、制作期間も長い!
といったことが書かれていることが多い印象です。
逆に日本のドラマの場合は、制作期間が短すぎて、構成を十分に練ることができないのではないでしょうか。
そうであれば、シンプルに「制作本数を絞って、その分1本あたりの制作期間を伸ばす」ということが打ち手になると思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!