ケース問題

ケース問題の具体例:コンビニの売上を1.5倍にするには?

こんにちは!

今回はケース問題の具体例についてご紹介します。

お題は「あるコンビニの売上を1.5倍にするには?」です。
今回も、制限時間10分で私が考えた回答を文字起こししていきます。

前回の「コンビニのフェルミ推定」の具体例についてはこちらの記事をご覧ください。

フェルミ推定の具体例:コンビニの市場規模は? こんにちは! 今回はフェルミ推定の具体例についてご紹介します。 お題は「コンビニの市場規模は?」です。今回も、制限時間10...

では、早速いきましょう!

いつもの通りイメージを膨らませる

いつも通り、「妄想」してイメージを膨らませましょう

今回のお題は「あるコンビニの売上を1.5倍にするには?」ですね。
つまり、コンビニの1店舗当たりの売上を上げることになるので、店舗数を増やすということはできません

それを前提にして、コンビニのイメージを考えてみると、

  • 飲食物
  • その他日用品
  • 本・雑誌
  • ATM手数料
  • コピー機利用料
  • 郵便取扱い手数料
  • Amazonのコンビニ受取手数料
  • 衣類クリーニング手数料

とかで売上を立ててる印象です。
ただ商品を売ってるだけじゃなくて、ATMや衣類クリーニングなどのサービス系にも手を広げている様子です。

では、「妄想」はこのくらいにして、ケース問題の本体を考えていきましょう。

どこにフォーカスするか考える

まずは「どこの部分の売上を上げられれるか」を考えるために、色々と切り分けていきましょう

前回のフェルミ推定の立式を眺めて、上げられそうな変数を探しましょう。

前回の式は、

年間売上高@1店 = (1時間当たりのレジで対応できる客数 × 営業時間 × レジの稼働率 × 購入金額@1回)× 30日 × 12ヶ月

ですね。

一番改善余地が大きいのが稼働率だと思うので、稼働率にフォーカスを当てましょう。

稼働率は以下のように想定しましたが、この中でも特に、「食事時以外の時間のレジ稼働率」を上げることを考えましょう。

また、「平日の食事時のレジ稼働率」は100%です。
つまり、「1時間当たりのレジで対応できる客数」に制限があるために、混雑しているということになります。

混雑している状況を見て、

お客さん

昼休みは限られてるし、並んで時間を消費するのはやだなぁ…

コンビニでの購入をやめよう…

と思う人もいるでしょうし、機会損失が起こっているでしょう。

このため、「1時間当たりのレジで対応できる客数」も改善できないか考えましょう。

課題&打ち手を考える

では、切り分けたシーンそれぞれの課題と打ち手を考えていきましょう。

打ち手の考え方については記事を書いてますので、ご参考にしてください。

【初心者向け】ケース問題での打ち手の考え方・出し方 こんにちは! これまで何個かケース問題の具体例の記事を出してきましたが、今回はケース問題での打ち手の考え方をご紹介します。 ...

「食事時以外の時間のレジ稼働率」の改善

食事時ならお弁当などを買いにコンビニに行きますが、それ以外の時間帯は

  • ボールペンを買いに行く
  • 週刊少年ジャンプを買いに行く
  • ATMでお金をおろしに行く

など、「必要な用事があれば行くし、なければ行かない」という形になっています(当たり前ですが)。

なので、コンビニに行く機会をたくさん作れば良いと思います。

現在行われている

  • 郵便の取り扱い
  • 衣類クリーニング
  • Amazonの店舗受け取り

なども、コンビニに行く機会を増やすことを目指した施策だと思います。

例えば、自治体やインフラ関連の「窓口」としてコンビニを位置づけるのはどうでしょうか。
すでにコンビニは生活インフラになってますが、それを一歩進めて、実際のインフラの業務代行をするイメージです。

申請書を取りそろえ、コンビニで提出までできるようになれば便利だと思います。
住民票の発行をコンビニでできたりしますが、

  • 住民票の変更申請書
  • マイナンバーカードの発行申請書
  • 電気・ガスのクレジットカード支払申請書

など、ほかの行政・インフラ手続の「申請書」をコンビニで入手し、そのまま申請できると良いと思います。

また、コンビニには結構大きめの駐車場が設置されている印象ですが、全てが埋まっている状況は中々見ません。
この余っている駐車場のスペースを使って、宅配便の受け取りボックスを設置するのはいかがでしょうか?

Amazonの店舗受け取りサービスは徐々に開始されていますが、他の通販サイトなどではまだまだ浸透していません。
それらのサイトの配達を受け取れるボックスを配置すると、コンビニに通う人が増えると思います。

他にも、空港などに設置されている「スマホの充電器」を設置するといった手もあるかもしれません。

「1時間当たりのレジで対応できる客数」の改善

なぜ食事時のレジは混んでいるのでしょうか?
やはり、お弁当を温めるからでしょう

大きなコンビニの場合は、電子レンジをレジとは別の場所に置いて、購入者が自らお弁当を温めるパターンもあります。
ですが、大抵のコンビニは土地も狭いですし、このやり方を取れる店は中々少ないと思います。

であれば、駅弁のように、温める機能付きのお弁当を販売するのはどうでしょうか?

コンビニでお弁当を買う人は、

  • スーパーとかでもお弁当は売っているけど、多少お金をかけてでも楽にお弁当を買いたい人
  • オフィス街などで、周りにスーパーなどがなく、コンビニくらいでしかお弁当を購入できない人

のいずれかだと思います。

どちらの人も、多少お弁当の金額が上がっても、コンビニでお弁当を購入し続けるんじゃないでしょうか

おわりに

いかがでしたでしょうか?

お仕事の参考になれば幸いです!