こんにちは!
今回はケース問題に取り組んでみたいと思います。
お題は「選挙の投票率を上げるには?」です!
今回も制限時間10分で考えたものを文字起こししていきます。
では、早速行きましょう!
まずはイメージを膨らませよう
まずはいつも通り、イメージを膨らませましょう。
つまり、選挙関連で「妄想」してみます
例えば、「選挙」という部分のイメージを膨らませ、
- 選挙といっても、国政選挙と地方選挙もあるな
- 生徒会長を決めるときも選挙だし、組合長とか理事長を決めるときに選挙している組織もあるだろう
- AKB48のメンバー決めも選挙だよね
と色々考えましたが、
まぁ一番重要なのは国政選挙だから、今回は国政選挙を想定したら良いだろう
と(無難に)考えました。
そして、「投票率を上げる」という部分のイメージを膨らませてみましょう。
よく聞く解決策の案として、
- 選挙に来たらお金を上げる
- 選挙に来なかったら罰金を取る
- AKB48の選挙のように「特定の条件を満たしたら投票できる数が増える」という考え方を導入して、今の選挙の仕組みを壊す
といったものがありますが、
そういう話じゃない気がするんだよなぁ…。
それって、モテなくて悩んでる人に、「整形すると良いよ」とアドバイスしているようなものなのでは。
と思いました。
こんな感じで、正解かどうかなんて一旦気にせず、徒然なるままに妄想を広げましょう。
では、イメージを膨らませたら、検討の本編に入っていきましょう!
投票してない人ってどんな層か?
国政選挙の投票率を上げる方法を考えるにあたり、まずは国政選挙で投票していない人たちを考えてみましょう。
どういった人たちが投票していないでしょうか?
まぁ、自然に考えると「若者」でしょうね。
では、投票しない若者にはどういった層がいるでしょうか?
さらに分解してみましょう。
おそらく、
- そもそも選挙に行こうと思わない人
- 選挙にいった方がいいと分かってるけど、結局行かない人
- 選挙に行きたかったけど、事故や突発的な仕事があって行けなかった人
の3種類がいるのではないでしょうか。
ただ、「3. 選挙に行きたかったけど、事故や突発的な仕事があって行けなかった人」については、次回以降は投票してくれると思いますし、放置しておいても大丈夫だと思います。
なので、それ以外の①②の人にフォーカスして考えてみましょう。
選挙に行った方がいいと分かってるけど行かない人
何が課題か
「2. 選挙にいった方がいいと分かってるけど、結局行かない人」から検討しましょう。
おそらく、このタイプの人の方が多いと思うからです。
「2. 選挙にいった方がいいと分かってるけど、結局行かない人」の投票率を上げるにはどうしたらいいでしょうか?
打ち手を考える前に「なぜ投票に行かないのか」という原因を考えましょう。
「面倒だから」というのが基本的な感情だと思いますが、では “選挙に結局行かない人たち” が選挙日に一日中部屋に籠っているかというと、そんなことはないと思います。
普通に友人と飲みに行ったり、雨の日でもコンビニに食べ物を買いに行ったりするでしょう。
そうであれば、
外に出たついでに、選挙にも行っとくか!
となってもいいのに、そうはならないのが問題なのではないでしょうか。
なぜ「ついでに行かないの?」と考えると、「ついでに行けるような範囲に選挙会場がない」ことが原因なのではないかなと思います。
つまり、一番の課題は、「ユーザーの動線を考慮してないせいで、投票する上での負担が大きくなっている」ということではないでしょうか。
であれば、打ち手としては大きく2つの方向性があると思います。
打ち手1:ついでに行ける位置に選挙会場を作る
1つ目は、ついでに行ける位置に選挙会場を設置することです。
選挙会場は、大抵は小学校だったり役所の施設みたいなところで行われることが多いと思います。
そうではなくて、駅やコンビニの駐車場でやるのはどうでしょうか?
テントみたいなものを設置してもいいですし、献血カーのように車を改造して選挙会場にする手もあると思います。
「普段からユーザーの動線上にある施設で投票をしてもらう」というコンセプトでやれば投票率は上がると思います。
打ち手2:オンライン投票を解禁する
2つ目は、オンライン投票を解禁することです。
オンライン投票の議論は昔から行われているのですが、
立会人が見てない中だと、不正投票の可能性があるでしょうが!
という点がネックとなっているようです。
ただ、それは最近のテクノロジーであれば解決できる印象です。
コロナ禍となってからはオンライン会議も普及したので、「立会人が見てる中で投票しなければいけない」というのであれば、投票者にビデオをオンしてもらって顔出しでオンライン投票すればいいだけだと思います。
そしてその画面を立会人が見ていればいいかと。
また、ここ数年のAIの画像・映像認識技術の向上を考えると、オンラインで顔出しで投票してもらえば、AIが勝手にデータを処理して、
この人は先ほど投票していた人と酷似しています!
不正投票の可能性があります!
といったアラートをあげてくれ流ので、むしろオンラインの方が対面よりも不正がしづらくなるのではないでしょうか。
そもそも選挙に行こうと思わない人
何が課題か
次に「そもそも選挙に行こうと思わない若者」を考えましょう。
「そもそも選挙に行こうと思わない若者」の気持ちを察すると、
シニア層が保有している投票数の方が多いんだから、若者が投票に行ってもどうせ勝てないだろうし、やる気が出ない
とか
政治はつまらないし、選挙に真面目に行くこと自体が「お利口さん」みたいでなんかヤダ
といったことを考えている人が多いんじゃないでしょうか?
前者の「シニアの数が多く、若者は投票で勝てない」については残念ながら事実ですし、これを解決しようとすると「若者だけ2票持つ」みたいな普通選挙の理念に背くことをしなければいけないので、解決の難易度が高いです。
なので、この問題はスルーでいいと思います。
解決策としては、どこまでいっても
気持ちは分かるが、投票に行くことが大事なんだよ
と諭すことしかできませんので。
一方、後者の「政治や選挙に関与するのは 「お利口さん」みたいでなんかヤダ」については、まだ対応しようがあると思いますので、こちらの打ち手を考えましょう
打ち手:イメージを変える
「政治や選挙に関与するのは 「お利口さん」みたいでなんかヤダ」については、イメージの問題なので、イメージを変える方向で打ち手を出すのが基本になると思います。
この観点ですと、この手の人たちに、
投票に来たら、商品券やお菓子をあげるよ
メリットあるよ
という施策をしたら、なおさら
「商品券やお菓子につられて投票に行ったダサい奴」とだけは思われたくない
みたいな感じになって、余計に投票から遠ざかる気がします。
結局、「選挙に行くのはカッコいい」みたいなイメージをいきなり醸成するのは無理だと思うので、まずは「めんどくさいけど、仕方ないから選挙に行くか」という空気感にするのが現実的な気がします。
例えば、「クールビズ」を参考にするのはどうでしょうか?
ビジネスの場では上着とネクタイが必須でしょ!
と言われていた中で、政府や経済界幹部が積極的にクールビズをやり、
まぁ夏は上着とネクタイがなくてもいいよね
という空気感を作ることに成功したため、クールビズはイメージ刷新の成功事例だと思います。
クールビズの事例から分かるポイントは、「一番イメージから遠い人が行動を変えたら、一般の人も行動を変えやすい」ということではないでしょうか?
社長や経営幹部は、格好にうるさい人が多いでしょ
髪型や靴にいちいち文句言ってくる世代でしょ
「上着とネクタイなし」の格好したら、絶対怒られる!
というイメージがある中で、経済界の大物などが自ら率先してクールビズをしたから効果があったのだと思います。
なので、この考え方を選挙にも応用したら良いのではないでしょうか?
例えば、若者から「不良」「悪い人」「大人世代に反発している」みたいなイメージのあるインフルエンサーなどにお金を渡し、
選挙行ってきた
毎回思うけど、なんで令和の時代に紙投票なんだよ
上の世代はマジでセンスねーわ
と、ヒール系/大人世代に反発してる系のインフルエンサーに「選挙に行った」報告してもらいつつ、選挙についてボロクソに言ってもらうのはどうでしょうか?
こっちの方が、
あの人も選挙行くんだ
といった印象になり、「めんどくさいけど、選挙に行くのは仕方ないことなんだ」というイメージが醸成される気がします。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
参考にしていただければ幸いです