こんにちは!
今回は、前回ご紹介した「新しい環境/仕事への対処法」の私の具体例をご紹介します。
前回の記事だと、考え方をご紹介しただけだったため、
抽象的だなぁ〜
と感じた人も多かったと思いますので、具体例をご紹介することにしました。
では早速行きましょう!
はじめに
今回の具体例は、
めっちゃ仕事ができるけど、めっちゃ厳しいことで有名なチームのプロジェクトに3ヶ月入ることになってしまった…
という状況になった時に、その不安に対処するため、私が書き殴った紙が記事のベースになっています。
結構昔の話ですが、書き殴った紙を取っていたので、詳細に記事にすることができました。
上記のシチュエーションのもとに、私がどういったことを書き殴ったかをご紹介していきます!
では前回の記事で整理した、
- とにかく不安を紙に書き出そう
- 自分自身に問いを投げて再び紙に書き出そう
- 書き出した紙を毎日音読しよう
というステップ順にご紹介しますね。
ではそれぞれ見ていきましょう!
ステップ1:とにかく不安を紙に書き出そう
紙を見返すと、以下のようなことを書き殴ってました。
- 来月からAさんとBさんが仕切るプロジェクトに入る
- 怒られるんじゃないか
怒鳴られるんじゃないか - 人格否定されるのでは
- 自分の能力が低くて、会社から見捨てられるんじゃないか
チームメンバーから嫌われるかも - 未知の領域で準備が全くできてないが大丈夫だろうか
- 仕事で忙殺されて、家庭のことが何もできないのでは。
妻に迷惑をかけるのでは - 休日も突然のTELやメールを気にして落ち着かない日々を過ごさないといけないのでは
- ビクビクと怯えた日々を過ごさなければいけないのでは
改めて見返すと、はじめは
怒鳴られるんじゃないか?
「仕事ができないやつ」と認定されてボロクソに言われるのでは?
ということを不安がっていたのに、書き続けるにつれて後半では、
平日も休日もバタバタして体力的にもしんどいし、妻にも迷惑をかけてしまうのでは?
これらを日々心配して、毎日怯えながら過ごさなければいけないのでは?
ということが不安の中心であることが分かってきました。
怒られることももちろん嫌だけど、一番嫌なのは「プライベートの時間がおざなりになってしまうこと」と自分は考えているようですね。
ここら辺は、頭の中でグルグル考えていても気づかないもので、紙に書き出して初めて分析ができるものなので、ぜひ紙に書き出しましょう
ステップ2:自分自身に問いを投げて再び紙に書き出そう
次に、ステップ2に移りましょう。
前回の記事でご紹介した
- 考え得る最悪のケースは何か?
- その最悪のケースが発生する確率はどのくらいか?高いのか低いのか?
- その最悪のケースが発生したとして、何か致命的なことがあるのか?
- 逆に、今回こういう機会があって良かった/不幸中の幸いと思う点は何か?
という質問に順番に考えていきます。
考え得る最悪のケースは何か?
今回の考え得る最悪のケースは、
成果を出すことができずに怒鳴られまくり、平日も休日も、早朝から深夜まで仕事で忙殺されてプライベートがおざなりに
という状態かなぁと考えました。
こんな状況になったら子育てが手につかないでしょうし、妻にも迷惑をかけてしまうでしょう。
その最悪のケースが発生する確率はどのくらいか?高いのか低いのか?
それでは、
成果を出すことができずに怒鳴られまくり、平日も休日も、早朝から深夜まで仕事で忙殺されてプライベートがおざなりに
という最悪のケースが生じる可能性がどれほど高いのかと考えると、それほど高くないのではと思いました。
まず、今回は未知の分野とはいえ、自分は他分野ではこれまでそれなりに評価されてきましたので、
全く成果を出せないかも…
と考えるのは幾ら何でも悲観的すぎる気がします。
100点を取ることは無理でしょうけど、ある程度は貢献できるのはないでしょうか。
また、今回の上司達も私がこの領域は未経験だということは理解しているので、いきなり凄まじい成果を上げることは実際問題として期待していないはずです。
上司達は、厳しいながらも仕事ができる人たちなので、そこら辺のリスクはすでに折り込み済みかと。
さらに、うちの会社ではパワハラ撲滅や働き方改革が社長の号令で推し進められているので、
- 人格否定を浴びせられる
- 休日含めて早朝から深夜まで忙殺される
ということはあまりなさそうです。
以上のことを踏まえると、最悪なケースになる確率は、感覚的に10%もないのではと思いました
その最悪のケースが発生したとして、何か致命的なことがあるのか?
最悪のケースが最大10%の確率で発生するとして、実際に発生した時に致命的なことが起きるのかを考えましょう。
結論から言うと、
プロジェクトの3ヶ月間は大変かもしれないが、それさえ耐えれば一気に状況が改善するので、あまり深刻な問題にならなさそう
という結論になりました。
まず、人格否定を浴びせられたり、早朝から深夜まで仕事に忙殺される日々が来た場合、逐一記録をつけて会社に報告すればいいだけです。
うちの会社は証拠があればきちんと対応してくれますので、
こんな証拠があるので、もう二度とあの人たちと仕事したくないです!
もし対応してくれないのなら、労働基準監督署とかにこれらを提出します!
と主張すれば、パワハラしてきた上司達はペナルティを喰らいますし、私は今後このチームの人たちと仕事を一緒にすることはなくなるでしょう。
プロジェクトの途中であっても離脱させてもらえる可能性は高いです。
また、このチームの人たちからの私の評価が最低になっても、すでに私のことを評価してくれているチームは複数存在するので、そちらを頼れば今の会社で食いっぱぐれることもなさそうです。
つまり、
- 最悪のケースになる確率がそもそも低く、
- 最悪のケースになっても別に致命的なことはない
ということであり、そう考えるとだいぶ精神が落ち着いてきました。
逆に、今回こういう機会があって良かった/不幸中の幸いと思う点は何か?
では次は、逆に良かったこと/不幸中の幸いをまず挙げていきましょう。
以下のようになりました。
- コンサル会社に入った直後の右も左も分からない時期にこのプロジェクトに当たらなくて良かった。
私はある程度プロジェクトを重ねて経験値を積んで来たので、一定のスキルがついた状態でプロジェクトに臨めます。
もし最初のプロジェクトが今回のものだったら、相当悲惨だったと思います。 - 初めての経験が中間管理職の立場でなくて良かった。
たくさん経験を積んで今回のプロジェクトに臨んだ方がいいかというと、一概にそうは言えません。
役職が上がるにつれて、求められる水準が上がるからです。
今回私はあくまで下っ端の立場でプロジェクトに参加できます。
もし中間管理職になった後に初めて今回のプロジェクトに参加したら、期待される成果が大きくてもっと悲惨だったでしょう。 - 今回のプロジェクトの上司達は、厳しいながらも仕事はできるので、勉強にはなるでしょう。
少なくとも、意味不明な指示に振り回されることはなさそうです。
仕事ができない癖に厳しい人も時々いるので、そういう人が上司に当たってしまうと、指示が意味不明で混乱する日々が来たでしょう。
それよりはだいぶマシです。 - 家庭という観点でも、「私の仕事が忙しすぎて、妻の仕事に支障が出る」ということはなさそうです。
当時はまだ子どもが保育園に入っておらず、妻が職場復帰していなかったので、「妻に仕事を休みまくってもらう」ということはあり得ませんでした。
妻には家事等の負担をかけることになりますが、妻の職場に迷惑をかけて解雇されるといったことがなかったのは、不幸中の幸いだったと思います。
ステップ3:書き出した紙を毎日音読しよう
ステップ2まで紙に書き出したら、毎日これを音読して,
心配するな
大丈夫だ、大丈夫だ
とか、
まぁ、なんとかなるよ
必要以上に心配しても仕方ない
と自分に言い聞かせてました。
不安がゼロになることはもちろんありませんが、ストレスはだいぶ減り、
とりあえず準備できることをするか!
と前向きなことに力を注ぐことができました。
振り返ってみると
今振り返ってみると、当時の心配事はかなり杞憂に終わりました。
上司達は、仕事で求める水準は高いものの、人間としては大人な方達でした。
相談にいったら優しく対応してくれましたし、「死ぬほど働け!」というタイプではなくこちらの体調も気にかけてくださいました。
時々怒られるものの、ど正論で怒られる(=私に問題があるから怒られる)ため、あまり気にはならなかったです。
紙に書いて当初の心配事を整理しておくと、あとから振り返って
杞憂だったなー
心配しすぎでしょ俺は
と認知を修正する効果もあるので、非常に効果が高いと思います。
オススメの書籍
今回の記事に関連したオススメの書籍は以下の通りです。
『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレ-ニング』
『道は開ける』
『7つの習慣』
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!