こんにちは!
今回はフェルミ推定の具体例についてご紹介します。
お題は「日本産ドラマの国内のファン数は?」です。
今回も、制限時間10分で私が考えた回答を文字起こししていきます。
フェルミ推定については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
では、早速いきましょう!
イメージを膨らませる
まずは、いつもの通り、「妄想」してイメージを膨らませましょう。
今回のお題は「日本産ドラマの国内のファン数は?」ですね。
とりあえず、
国産ドラマってどんな状況になっているか?
と考え、思いつくことをどんどん挙げていくと、
- 欧米や韓国の「K-drama」は人気だけど、日本のドラマは昔からそこまで人気じゃないよなぁ
- 日本の作品で世界で人気なのは、アニメ、漫画、ゲームとかで、ドラマは全然聞かない。
「おしん」とかは人気らしいけど。 - 日本のドラマは、60分×12話が多いな
- スポンサーが色々付いているイメージ
- 出演者はジャニーズやアイドルが多い気がする。
それをけしからんという風潮もあるけど、「俳優・女優が差別化できるほどの演技できてないだけ」という厳しい意見もあるなぁ。 - 日本のドラマのシナリオは、変に正義や愛を必要以上に語ってるイメージ
- 最近はNetflixが強い印象
とかでしょうか。
また、
近年人気になったドラマとしてどんなものがあるかなぁ?
と考えると、
- 真犯人フラグ
- おっさんずラブ
- 半沢直樹
- ドラゴン桜
- 全裸監督
- 逃げるは恥だが役に立つ
- 青天を衝け
- 東京リベンジャーズみたいな漫画原作のドラマ
- ジャニーズとか坂道グループとかのアイドルが出演するドラマ
といった感じでしょうか。
さらに、
「ファン」とはなんぞや?
ということは考えておいた方がいいと思います。
「年に1話はドラマを見る」みたいな感じでしょうか。
イメージを膨らませるのはこれくらいにして、具体的な検討に入っていきましょう。
最初の立式
では、イメージも膨らませましたし、本格的な検討に入っていきましょう。
特に最初の立式は、複数案出して、比較することが大事です。
A:日本産ドラマの国内のファン数 = テレビを所持している世帯数 × ドラマの視聴率 × 1世帯あたりのドラマ視聴者数
B:日本産ドラマの国内のファン数 = 人口数 × ドラマを見ている人率
そして、
どちらの計算式がいいだろう?
と考えましょう。
個人的には、Aのほうが良いと思います。
Bを採用したとしても、「ドラマを見ている人率」を算出するために、結局「視聴率」を使う必要があり、Aに近い計算をしなければいけないと考えられますから。
なので、以降はAの計算式で検討していきます。
フェルミ推定の計算式については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
数字を置こう
では、
A:日本産ドラマの国内のファン数 = テレビを所持している世帯数 × ドラマの視聴率 × 1世帯あたりのドラマ視聴者数
をベースに、
数字を置ける変数はあるかな?
と考えると、「テレビを所有している世帯数」、「1世帯あたりのドラマ視聴者数」は置ける気がします。
なので、
- テレビを所有している世帯数:
総世帯が4000万件ほどで、90%はテレビを持っていると思うので、3600万件 - 1世帯あたりのドラマ視聴者数:
平均世帯人数が3人なので、1,2人が視聴していると考え、1.5人
と置きます。
一方、「ドラマの視聴率」については、重要なので、詳細に検討しましょう。
フェルミ推定の数字の置き方については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
また、フェルミ推定に当たり、覚えておいた方がいい数字についても以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
ポイントとなる変数の数字置き
「ドラマの視聴率」は、ポイントになる変数だと思いますので、丁寧に検討したいと思います。
視聴率というと、
- 大河ドラマの平均視聴率は10%くらい
- 人気ドラマの最終回の視聴率は25%くらい
というイメージです。
ここで、ドラマは3ヶ月が1クールで、年間4クールあることを考えると、一年間のうち1シーズンのドラマを見る人は結構いる印象です。
少なくとも、人気ドラマの最終回の視聴率である25%以上の割合で、存在するのではないでしょうか。
なので、「ドラマの視聴率 = 30%」と置きます。
計算すると?
上記の計算式をまとめて計算すると、「日本産ドラマの国内のファン数 = 1650万人」となりました。
計算前には、
1000万人くらいの規模感かなぁ
と思っていたので、それなりの数字が算出された印象です。
計算のテクニックについては、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
オススメの書籍
今回の記事に関連したオススメの書籍は以下の通りです。
『フェルミ推定の技術』
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!