こんにちは!
皆さん、仕事の際に上司や先輩に、
考えが浅い!
もっと深掘って考えろ!
と言われたことはありませんか?
私は何度もあります!
これを言われると、
「考えが浅い」と言われたって、どうすればいいんだよ…
と困惑しますよね…
私もだいぶ困り果てていたのですが、色々と転職とかを経験する中で、私なりの答えが出ました。
なので、今回は私なりにこれまで考えてきた「深掘る」の具体的なやり方をご紹介します!
私の解釈では「深掘る」のやり方は2つあります。
深掘り方1:因果関係
1つ目は「why?」で深掘るというものです。
「なぜ?を5回繰り返せ」というトヨタ式思考法は有名ですね。
私は大学生のころ、国家公務員を目指す学生同士で、官庁訪問の面接練習をしていました。
そこでは内定した先輩が面接官をやってくれました。
面接練習なので、社会課題への認識についても当然聞かれます。
その中で、
「大学が就職予備校となってしまっている」と報道されていますね。
なぜそうなっていると思いますか?
大学側が毅然とした態度を取らないからだと思います。
つまり、やる気の問題だって言うの?
いくら何でも浅くない!?
と面接官役の先輩に突っ込まれたのを覚えています。
「大学が就職予備校となってしまっているのはなぜか?」と考えると、原因の仮説はいくらでも出てきます。
そして、その出てきた原因仮説に対して、更にwhy?と考えて、原因をどんどん深掘りしていくべきでした。
「なんでやる気が出ないのだろう?」と考えると、
もしかして、大学の教員の人事評価制度に問題があるのかな?
そういえば、「元々東大は官僚養成のために作られた」と聞いたことがあるな。
もしかしたら、政府が毎年、各大学に運営費を分配するときの基準の一つに、就職状況が加味されているのかな?
だとしたら、大学の教授はどちらかと言うと教育者というよりも研究者だろうから、自分の研究費を減らしてまで就職予備校の脱却を目指す研究者なんて、まずいないだろうなー
といった感じで、どんどん検討を進められたはずです。
why?と考えて因果関係を深掘るのは、物事を考えるときの基本です。
「浅い」と言われたら、まずは因果関係をもっと深掘れないかを確認しましょう。
深掘り方2:具体性
意外と知られていないもう一つの「深掘る」の具体的なやり方は、具体化することです。
これは経営コンサルになった後の話ですが、知り合いの先輩コンサルタントと話している際に、
中国は、なぜあれだけ経済発展できたのか?
中国共産党の一党独裁なので、劇的な産業政策が打てるからじゃないですかね
何だそれ。
浅すぎるだろ。
ちゃんと考えているのか。
とメチャメチャ怒られたことがあります。
この場合の「浅い」は、因果関係を深掘れていないということではなく、抽象的すぎるという意味です。
何かを検討する際は、可能な限り、具体的に考えるよう心がけましょう。
実際この時も、怒られた後に、私の方から、
例えば最近の中国では、「信用スコア」というものが社会的に活用されています。
これは、
- 学歴は立派か?
- ちゃんとお金を返済しているか?
- 逮捕歴がないか?
といったデータから、その人が 「どれだけ信用できる人間か」をスコア化しているものです。
信用スコアは中国の民間企業の事業ですが、スコア計算で使用する「逮捕歴」などのデータは中国政府が提供しています。
こんな個人情報を民間企業に提供できるのは、中国が共産党の一党独裁国家だからです。
信用スコアの例のように、一党独裁である中国政府が民間企業に対して、他の国では考えられないような投資・支援を実施しているから、中国は発展したのではないでしょうか?
と言い直したら、今度は怒られずに普通にディスカッションになりました。
ちなみに、抽象的なことを言って怒られるのは、若手コンサルの「あるあるネタ」の1つだと思います。
学生の就職活動対策とかで、MECEとかモデル化とかそういった概念が流行っていることもあって、抽象的なことをいう人が多くなっている印象です。
一方で、「帰納法」という昔からある考え方は、皆知っているものの、あまり活用されていません。
ですが、重要度でいうと、帰納法の方が、MECEやモデル化なんかよりも遥かに大事なのです。
抽象的なことを言うためには、その背後に具体例が控えていなければいけない、ということはしっかり理解しておきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
少しでもお仕事での参考になれば幸いです!