心構え

馴染みのない仕事をなんとかこなす方法

こんにちは!

今日は、馴染みのない仕事で60-70点をとるにはどうすればいいかを紹介します!

公務員はジョブローテーションも早いし、全くやったことのない仕事に取り組む機会も多いと思います。
私はスマートと真逆の人であり、新たな仕事に取り組む度に、いつもテンパりまくってました…笑

ただ、そんな私であっても、

  • 公務員時代は、ジョブローテーションの中で沢山のポストに対応する必要があり、
  • 経営コンサルに転職したら、これまでと全く毛色の違う仕事に対応する必要があり(しかもプロジェクトごとに違うテーマに毎回対応する必要があり)
  • 上記の中で、後輩の新人君を指導する必要があり、

といった経験を何回もした結果、「馴染みのない仕事をやる」ことについて、それなりのノウハウが溜まってきました
なので、今回はそのノウハウを紹介したいと思います。

ある人

そろそろ人事異動の時期だな。

次の仕事にしっかり対応できるだろうか?

と考えている方の不安を、この記事で少しでも軽減出来たら嬉しいです

まずは、とにかく〇〇をしよう!

はじめに質問です。

ある日、あなたは人事に呼ばれ、

人事

災害対策の司令塔となる課を作ったから、君はそこの係長をやってくれ

と言われたら、あなたは何をしますか?どう対応していきますか?

あなた

災害対策はルーティンの仕事と違う。

災害の内容によって臨機応変に対応しなければいけない。

私にできるだろうか。

と不安な気持ちでいっぱいだと思います。
私がそんな状況になったら、緊張で吐く自信がありますねー

そんな時は、まずはとにかく、周りの知見者に相談しまくりましょう!
相談相手は、そのポストを過去に経験した人や、似たことをやってきた人であれば最高です。

ある人

驚きの手法が紹介されると思ったら、なんか期待外れだな…

という感想が聞こえてきそうですが、はじめての仕事に対応するためのノウハウでこれが一番重要だと思います。

人事異動の内示が出た際に、

  • どれだけ沢山の相談相手を速やかに作れるか?
  • どれだけ沢山アドバイスをもらえるか?

によって、はじめてやる仕事の難易度が変わってきます。

また、相談相手はできれば 「新しい職場の上司・同僚・部下」以外の人がいいでしょう。
なぜかというと、

  • 「新しい職場の上司・同僚・部下」が本当にその仕事を理解できているかはわからないので、多角的な意見を求められる環境を作ることが大事であり
  • なにより直接の上司・同僚・部下以外に頼る相手がいると、精神的な余裕ができる

からです。

上記を踏まえて私が強く主張しておきたいのは、職場の人たちとの日々の付き合い方です。

相談相手になってもらえるよう、今の職場の上司・同僚・部下や、同期とは極力仲良くしておいた方がいいですし、飲み会などにもなるべく参加した方がいいと思います。

もちろん、パワハラ飲み会とかヒドい会は参加不要です

土日に遊びに行くほど仲良くなる必要はありません。

ですが、仕事のことについて、気軽に電話で相談できる程度には仲良くなっておきたいです。

仕事仲間と仲良くすることが、回りまわって自分自身を助けることになるのです!

次にすることは〇〇!

また質問です。

ある日、あなたは人事に呼ばれ、

人事

市長肝いりのプロジェクトが発足したから、君は明日からそこのリーダーをやってくれ

と言われたら、あなたは何をしますか?どう対応していきますか?

あなた

そんな重要な仕事をしっかりこなせるかな…

と不安な気持ちでいっぱいだと思います。
私がそんな状況になったら、緊張で吐く自信がありますねー(2回目)

ですが、必要以上に心配する必要はありません!
仕事を上手く回せるかどうかは、結局、頭の良さではなく、どれだけ知識があるかによって決まります。
知識を集め、暗記しましょう!

まずは周りの人に相談し、集めた知識を暗記するのです!
「過去の資料や前例はないか?」といったことも含めて、周りの人に相談して確認するのです。

今回の “市長肝いりプロジェクト” のケースだと、

  1. 上司に相談して「前市長の時だったけど、6年前も似たようなことやってたな」といった情報を得て、
  2. 「6年前に前市長が発足させたプロジェクトは、どんな流れで検討を進めたか?どんな資料を作ったか?」について調べる

といった流れが理想ですね。

調べた結果、

あなた

はじめに、市長の持ってる思いやイメージを聞くために、市長との打合せを設定しているな


とか、

あなた

ある程度、市役所原案が固まってきたら、地元の有識者を集めた検討会を開催して、そこで議論してもらってるな


とか色々なことがわかると思います。

自分の組織内にドンピシャの前例がない場合は、

あなた

民間企業のプロジェクトはどんな流れで検討を進めているか?

など、ほかの組織内の事例を探しましょう。

そのために、民間企業に勤める友人に電話で聞いてもいいでしょう。

“前例”は重要です。
“前例”に固執して柔軟さを失ってはいけませんが、かといって”前例”を調べないのはそれはそれで危険です。
前例を調べた上で、それを参考にするかどうかを判断すればいいだけです!

経営コンサルの世界でも、プロジェクトがはじまる際に、過去の似たようなプロジェクトの報告書などを読み込みます。
そうやって相場観を掴んだ上で、

あなた

今回のケースではどうしようか?

とゼロベースで検討していくことになります。

蛇足かもしれませんがご紹介

ちなみに、知識を身に着けるときのオススメは、「一夜漬け」を、はじめの段階で何度もやることです。
徹夜をする必要はないですが、はじめの段階で大量の知識を詰め込めるだけ詰め込みます。

短期間で大量に詰め込んでも、大半は記憶に残りませんが、それで良いのです。
実際に仕事をしている中で 、

あなた

あーなんか資料でみた事ある気がするなー

という程度まで頭に詰め込めれば、後は実務の中で足りない部分は勝手に補完されていきます。

また、詰め込む知識も、まずは「サルでもわかる~」みたいな超初心者向けのものを、恥ずかしがらずにインプットしていくのがコツです。

私が公務員になって、はじめて法律関係の仕事をするときは、初心者向けの公務員試験用テキストを買って勉強してました。
法学部出身の上司や先輩から「なんか可愛い本読んでるな笑」とからかわれたのを覚えています笑

しかし、はじめて会計系の仕事が来た際には、やはりその上司や先輩も、猫のキャラクターが解説している初心者向けの簿記の本を読んで勉強していたので、そこから入るのが一番近道です!

一番暗記しておきたい知識は “〇〇”

皆さんはスキーをしたことがありますか?
私は東北出身なのでスキーをよくします。

ここでちょっと考えてほしいです。
初心者にスキーを教えるとき、どういう順番で何を教えますか?

私がはじめてスキーに挑戦したのは小学生のころでした。
スキーのインストラクター(という名のPTAの方)に教えてもらったのですが、一番初めに教えてもらったのが、上手な滑り方ではなく、”転び方”だったことをいまだに覚えています

インストラクター

怖くなったら、こう転んでください。

この転び方なら、痛いけど、怪我はしないです。

逆に、こういう転び方をしたら間違いなく怪我をするので、絶対しないでね

といった感じです。

仕事でも、最優先で”転び方”を学びましょう!

はじめての仕事を完璧にできる人はまずいません。必ず失敗します。
ただ、失敗には、

  • 周りの人に怒られるし、恥ずかしいけど、取り返しがつく失敗
  • 取り返しのつかない失敗

の2種類が存在します。
まずは、どのように失敗したらいいか学びましょう。

例えば、公務員として出世すると、議会で答弁する立場になります。
政治家の方々に責任をもって説明をしなければいけないタイミングが出てきます。

完璧な準備をして、議会答弁や政治家レクに臨めれば最高です。
ですが、一人の人間の知識量には限界があるし、準備時間も潤沢にはありません。
わからないことを突っ込まれたり、怒られたりした際に、テンパることもあるかもしれませんが、そういう時は、

あなた

今は手持ちのデータがなく確認できないので、後ほど改めて説明させてください


ときちんと話しましょう。

一番やってはいけないことは、テキトーなことを言ってしまうことです。
これをやったら取り返しがつきません。

議会答弁や政治家レクだけでなく、ほかの仕事でも、

あなた

こういうことが起きてしまったら、最低限こう対応しよう!

というものは絶対あります。

自分が作成した資料の数字が間違ってたら、とにかく頭を下げて謝ること!
誠意を見せるのが一番大事で、対策を考えるのはその後です。
ちなみに、誤魔化したり他人のせいにしたりするのは最悪です。

そんな感じで、転び方を事前にシミュレーションしておけば、一安心です。

具体的に、小まめに確認する

さらに、馴染みのない仕事をするときは、はじめは先輩や上司など、周りの人に具体的かつ小まめに確認しましょう
これは、新社会人でも管理職でも使える手法です。

人事異動で馴染みのない分野に行ったら、周りの人に

あなた

この仕事はこう対応しよう思うのだけど、どう思いますか?


と具体的に提案して、その分野に精通している人にチェックしてもらいましょう。

ここでのポイントは、複数の案を提示することだと思います。

たった1つの案を提示して 「どう思う?」 と聞かれたら、その質問者が上の立場であるほど 、

回答者

良いと思います!

と回答者は無難な返事をしてしまいます。
それが人間の性なのです。
それはもう仕方ないと受け入れて、その対策を考えた方が生産的です。

なので、たった1つの案ではなく、複数の案を提示してみましょう。

あなた

対応方針を二つ考えてみたんだけど、どうですかね?

と複数案を提示したら、提示された側は無難な返事に逃げることができないですし、

回答者

こっちは良いですけど、こっちはイマイチかもですね

と否定もしやすいので、しっかり確認してもらえます

おわりに

以上です!
ぜひご参考にしてみてください!