フェルミ推定

フェルミ推定の具体例:除霊の市場規模は?

こんにちは!

今回はフェルミ推定の具体例についてご紹介します。

お題は「除霊の市場規模は?」です。
今回も、制限時間10分で私が考えた回答を文字起こししていきます。

フェルミ推定については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

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では、早速いきましょう!

イメージを膨らませる

まずは、いつもの通り、「妄想」してイメージを膨らませましょう

今回のお題は「除霊の市場規模は?」ですね。

とりあえず、

ある人

除霊って具体的にどういったイメージのものがあるかな?

と考え、どんどん挙げていくと、

  • 寺とか神社でやっているパターンもあれば、霊媒師みたいな人がやるパターンもあるな
  • イタコは除霊ではないだろう
  • 霊視とかも除霊じゃないよね
  • 除霊グッズも市場規模に入れるべきかな?

といったことが思いつきました。

なお、今回の「除霊」の範囲は、サービスとしての「お祓い」に絞り、除霊グッズは考慮しないことにしています

除霊グッズまで含めるとなると、「塩」とかも入ってくると思いますし、流石にそこまで対象を広げるのはおかしいと思うので。

イメージを膨らませるのはこれくらいにして、具体的な検討に入っていきましょう。

最初の立式

では、イメージも膨らませましたし、本格的な検討に入っていきましょう。

特に最初の立式は、複数案出して、比較することが大事です。

A:除霊の市場規模 = 年間除霊数 × 平均費用@1回

B:除霊の市場規模 = 除霊師の数 × 年間平均売上@1人

そして、

ある人

どちらの計算式がいいだろう?

と考えましょう。

個人的には、Aのほうが良いと思います。

Bだと、「除霊師の数」にしろ、「年間平均売上@1人」にしろ、数字を置くのがかなり難しそうなので。

なので、以降はAの計算式で検討していきます。

フェルミ推定の計算式については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

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数字を置こう

A:除霊の市場規模 = 年間除霊数 × 平均費用@1回

をベースに、

ある人

数字を置ける変数はあるかな?

と考えると、「平均費用@1回」は置ける気がします。

お祓いといっても、寺や神社でやってもらうものが大半でしょうから、個人の除霊師のやるものは気にしなくていいでしょう。

そして、寺や神社の場合、安産祈願などの祈祷が1千円〜1万円くらいでしょうから、除霊の場合は祈祷よりちょっと高くなると考えると、「平均費用@1回 = 1万円」くらいだと思います。

一方、「年間除霊数」については、皆目見当がつかないので、さらに分解していきましょう。

フェルミ推定の数字の置き方については、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

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さらに分解&数字置き

では、「年間除霊数」をさらに分解していきましょう。

年間除霊数 = 寺・神社の数 × 祈祷・お祓いをしてくれる寺・神社の割合 × 週間平均の祈祷・お祓い回数@1寺・神社 × 除霊率 × 50週

そして、変数ごとに数字を置けるか考えると、

  • 寺・神社の数:
    神社の数が8万なので、寺も同じくらいと考え、16万件
  • 祈祷・お祓いをしてくれる寺・神社の割合:
    田舎に行くと、祠しかないようなものすごい小さい神社とかもありますので、結構割合が少ないのではないでしょうか。
    10件に1つくらいで祈祷・お祓いに対応してくれるものがあると考え、10%。
  • 週間平均の祈祷・お祓い回数@1寺・神社:
    詳細は後述します
  • 除霊率:
    祈祷・お祓いの種類としては、安産祈願、(受験などの)成功祈願、地鎮、(厄年などの)厄払い、(ガチの)除霊といったものが考えられます。
    ただ、除霊が占める割合はほぼないのではないでしょうか。1%と設定します。

といった感じかと思います。

ポイントとなる変数の数字置き

「週間平均の祈祷・お祓い回数@1寺・神社」は、ポイントになる変数だと思いますので、丁寧に算出したいと思います。

とはいえ、何か起点になる数字はパッと思いつかないので、実体験からイメージしていくしかなさそうです。

子どもが生まれる際に、街の大きな神社に安産祈願の祈祷をお願いしたことがありますので、その体験をもとに設定していきましょう(戌の日にやるやつです)

その時のことを思い出すと、安産祈願以外に仕事関係の祈祷をお願いしている人などがいて、合計3組と一緒に祈祷を受けました。

その日は休日で、祈祷を受けるタイミングは1日3,4回くらいあったと思うので、その神社の休日1日の祈祷・お祓い回数は、10回(=3組×3.5回)といった感じでしょう。

ただし、私が住んでいる街は関東の中でもかなりデカい方なので、全国平均だともっと下がると思います
半分くらいになるんじゃないでしょうか。

なので、

休日1日の祈祷・お祓い回数 = 5回

くらいだと思います。

そして、

  • 1週間のうち休日は2日
  • 平日は、来訪者も少なく、建設現場などの「地鎮」などでは移動含め1回あたりの所要時間が大きいでしょうから、平日5日で休日1日分くらい

と考えると、「週間平均の祈祷・お祓い回数@1寺・神社 = 15回」といったところかと思います。

計算すると?

上記の計算式をまとめて計算すると、

  • 年間除霊数:12万件
  • 除霊の市場規模:12億円

となりました。

「年間除霊数 = 12万件」なので、全国で1日に300件強の除霊が行われていることになりますね。
ちょっと多い気がします。

「週間平均の祈祷・お祓い回数@1寺・神社」や「除霊率」を高く見積もってしまったかもしれません。

計算のテクニックについては、以前記事を書きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

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オススメの書籍

今回の記事に関連したオススメの書籍は以下の通りです。

『フェルミ推定の技術』

おわりに

いかがでしたでしょうか?

お仕事の参考になれば幸いです!

また、ケース問題についても記事を書いておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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