こんにちは!
今回は、若手公務員の方向けに、法令業務で大事なことをご紹介します。
あくまで大事なことにフォーカスすることとし、法令業務の基本的な考え方については、以前メモを書いたのでそちらを参考にしていただければ幸いです。
では、いきましょう!
SNSとかを見てて感じる違和感
Twitterとかで公務員の方のアカウントを見てると、
「及び」と「並びに」の使い分けを覚えたら脱初心者
とか、
以下の法令の書き方には間違いがありますが、どこでしょう
といった感じで、法令の書き方・文法について説明している人が多い印象です。
法令の書き振りも重要だとは思いますが、私からすると、
法令業務の説明という観点だと、「書き振り」よりも優先して説明すべき「もっと大事なこと」があるのにな〜
と違和感を感じたりします。
法令の書き振りばかり説明するのは、例えるなら「ストーリーの描き方」という題名で、文章の ”てにおは” ばかり語っているような印象です。
もちろん “てにおは” も重要ですが、ストーリーを描くなら
- 登場人物の設計(及びそれを起点にしたリアルな行動描写)
- 物語を動かす舞台設定
といったものの方がもっと大事だと思います。
何が法令業務のコアか
では、何が法令業務のコアにあたるかというと、実際の作業でいったら…
- 新旧対照表を作る
- 内容の説明資料を作る
- 附則を作る(特に経過措置)
といったところであり、「改め文の作成」や「説明資料のてにおは」などは、コアではないサブ的な作業だと思います。
これらをしっかりこなすために、
- 目的(保護法益)
- 立法事実
- 法律事項
といった要素をしっかり理解し、「今回の改正ではこういうことだな」としっかり把握しておく必要があります。
例えば、「目的(保護法益)」に関しては、
- 法令の内容は、目的規定で規定されている保護法益を超えてはいけない。
- つまり、法令改正を行うときは、「目的規定の範囲内の改正か」を確認しなければならない。
- もし現行の目的規定を超える改正を行うときは、併せて目的規定も改正し、保護法益を拡張しなければいけない。
といったことをしっかり理解しておかなければいけません。
法令業務の基本的な考え方もご紹介
法令業務の基本的な考え方については、以前資料にまとめておりますので、ぜひご参考にしてください。
43ページに渡る超大作でして、きっと初心者の方の役に立つと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!