こんにちは!
今回は、論理展開の基本的な考え方として、「論理展開の決め方」をご紹介します。
変数が多くて複雑な検討をする際は、特に重要になる考え方なので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
では、早速いきましょう!
変数の多い複雑な検討をしようとすると大抵は混乱する
行政やビジネスで実務をやっていると、非常に複雑な検討をしなければいけないことがありますよね。
行政でいうと、
- 法律・政令などによる新制度の構築
- 予算事業などによる政策立案
- それらの実現のための体制整備
ビジネスでいうと、
- 事業戦略の立案
- 新規事業の立案
- それらの実現のための組織再編
などが代表例だと思います。
こういったものを初めて検討すると、
これをこうしようとすると、こっちに影響が出るな…
あ、これについても気にしなければいけないな…
といった感じで、変数が多すぎて非常に混乱します。
どのように検討すれば良いでしょうか?
ジグソーパズルでいう「四隅」を埋める
皆さん、ジグソーパズルをやったことがありますか?
ジグソーパズルを組み立てるのも「非常に複雑な検討」の一つです。
ジグソーパズルの組み立てには、鉄板のコツがあります。
それは、「まずは四隅のピースを探し配置する」というものです
(四隅のピースは2辺に凹凸がないので見つけやすいです)
このジグソーパズルの「まず四隅を埋める」という考え方は、他の検討でも重要です。
政策立案や新規事業立案など、「変数が多くて複雑なもの」を検討する際は、重要な変数を探してそこからピン留めしていきましょう。
その検討における「四隅のピース」を探すのです。
この「重要な変数から順番にピン留めしていく」という考え方は、様々な分野で応用できます。
もしあなたが検討している際に、
何から手をつけていけば良いかわからない…
とか
こっちを立てれば、あっちが立たず…
となってしまう場合は、重要な変数から順番にピン留めしていくようにしましょう。
以降では、具体的な活用例をご紹介します。
具体的な活用例
「重要な変数から順番にピン留めしていく」の具体例をご紹介します。
例えば、ビジネスにおいて「顧客のニーズ」は死ぬほど重要です。
なので、ほかに様々な検討事項があったとしても、
- まずは「顧客が求めるものは何か」をしっかり調べ、
- 自社として狙うニーズを決め(=重要な変数をピン留めし)、
- それを起点に、自社がどう動くかを決めていく
といった感じで検討が進んでいく場合が多いです。
もちろん、「競合がどういった動きをしているか」なども踏まえて検討する必要があります。
ただ、その場合であっても、
- 競合と自社を比べた時に、自社の方が顧客ニーズを満たす能力が高いのなら、競合と正面からぶつかっていけば良い(勝てるから)
- 競合よりも自社の方が顧客ニーズを満たす能力が低いなら、競合を避けたり、狙いに行くニーズを変更したりすれば良い(負けるから)
という流れになりますので、まずは「自社として狙うニーズを決める」ということをしないと検討が進みません。
ほかにも、あなたが人事担当者で、
大規模な人事異動が10月1日に控えているけど、どう人員配置しようか?
と考えている時でも、
今後数年はこのポストは非常に重要だ。
IT知識のある人材を配置しなければいけない。
であるならば、Aさんしか適任者はいないだろう。
といった感じで、
「優先的に検討すべきポストから順に人材を配置していき、残りのポストは残りの人材で埋める」
といった進め方で検討すると混乱が少ないです。
これ以外でも、友人との旅行や飲み会の企画をするときは、まずは日程を決めるのが鉄則ですし、「重要な変数から順番にピン留めしていく」の応用範囲はかなり広いと思います。
もしそれでも検討で混乱するときは
「重要な変数から順番にピン留めしていく」という手順を取っても検討で混乱するときは、検討範囲を広く取りすぎている可能性があります。
本来なら分けて個別に検討しなければいけないことをひとまとめにしてしまうと、検討する際に混乱しがちです。
例えば、レストランを開業する際のメニューの検討で、
メニューに載せておきたいのは、ハンバーグとステーキとビールとサラダとライスと…
あ、ライスは大と小に分けるべきかな?
ハンバーグとステーキはテイクアウト可とした方がいいだろうか?それともハンバーグだけにしようかな?
と、「レギュラーメニューに掲載する料理」と「テイクアウト可能な料理」を同時に検討していたら、誰だって混乱します。
検討では、「複雑な内容を一つ検討する」よりも「そこまで複雑でない内容を複数検討する」の方が検討がスムーズになるので、
別個で考えるべきものを混ぜてしまっていないか?
という観点は持っておくと便利です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです