こんにちは!
今回はグループディスカッションのテーマ例についてご紹介します。
お題は「日本人の英語力を高めるには?」です。
今回も、制限時間10分で私が考えた回答を文字起こししていきます。
グループディスカッションの考え方については以前記事を書いておりますので、ご参考にしていただければ。
では、早速いきましょう!
イメージを膨らませる
まずは、いつもの通り、「妄想」してイメージを膨らませましょう。
今回のお題は「日本人の英語力を高めるには?」ですね。
とりあえず、
「日本人の英語力を高めるには?」
というテーマで議論した時、どんなところがポイントになりそうか?
と考え、思いつくことをどんどん挙げていくと、
- 「日本人の英語力を高めるには?」というのは、誰が主語になるのだろうか?
政府が主語なら学校教育にも踏み込めるが、一企業が主語ならできることに限りがあるなぁ。
でもまぁ素直に考えると政府が主語だよね。 - 「なぜ日本人の英語力は低いのか?」と原因を深掘ってく感じかな?
でも、いきなり原因を深掘って大丈夫かな? - そもそも「英語力」って何かは考えないといけないな。
まぁ「英語を使った会話力」ということだろう。
まさか英単語とかリーディングの話ではあるまい。 - 英語力=「英語を使った会話力」とすると、「英語を使えるようにする」という方向性と、「(英語・日本語に関わらず)会話力そのものを伸ばす」という方向性があるな。
- また、「日本人の英語力を高めるには?」の「高める」という部分についても考えた方がいいかもしれない。
「平均を高める」という意味だと、別に全日本人を鍛えなくてよくて、上位層または下位層にフォーカスして、そこを優先して高めればいいはず。 - アナロジーは使えないかな?
英語以外で「日本人の◯◯を高めるには?」と考えたらどうなるだろう?
といったことが思いつきました。
「妄想」した結果、まずは定義について考えた方が良さそうですね。
定義としては、「英語力=英語を使った会話力」という感じになるかと。
そして、この定義だと、「英語力の伸ばし方」には、
- 英語を使う能力を伸ばす
- (英語・日本語に関わらない)会話力そのものを伸ばす
という二つの方向性があることになりますが、まずは素直に「英語を使う能力を伸ばす」にフォーカスをした方がいいでしょう。
そして、「日本人の英語力を高める」という意味だと、日本の学力の上位層にフォーカスして改善していった方がいいでしょう。
上位層ですら英語をペラペラ話せないというのが現状でしょうから、まずはそこから伸ばすべきかと。
基礎学力がある方が改善余地も大きいと思いますしね。
イメージを膨らませるのはこれくらいにして、具体的な検討に入っていきましょう。
アプローチを考える
では、今回のお題に対するアプローチを考えていきましょう。
今回のお題は、「日本人の英語力を高めるには?」ですね。
アプローチとしては、シンプルですが
- なぜ日本人の英語力は低いのか?原因は何か?
- その原因を取り除くために何をすべきか?
というアプローチがいいと思います。
では検討してみる
では、検討アプローチに沿って検討を進めていきます。
まず、場合分けをしましょう。
というのも、
- 学校教育における課題と、
- 大学生・社会人の個人的な英語学習における課題
は、全然違うものになると容易に想像できるからです。
それぞれ見ていきましょう。
学校教育における課題
学校教育における「日本人の英語力が低い原因」としては、
「英語力=英語を使った会話力」に適したカリキュラムになっていないから!
ということに尽きると思います。
このご時世ですから、
- オンライン英会話を導入する
- 「発音矯正」や、「音の聞き分け」といった英会話で必要な能力の開発のために、アプリを導入する
といったことが可能なのに、実施されていません。
なので、まずはここら辺に手をつけるべきかと。
「学校教育における課題」は、誰が検討してもこんな感じに落ち着くと思うので、この程度で切り上げて、次の検討に移りましょう。
時間が余ったら更に深掘る感じでいいと思います。
大学生・社会人の個人的な英語学習における課題
大学生・社会人の個人的な英語学習において、「日本人の英語力が低い原因」としては何があるでしょうか?
アナロジーを使ってみる
ここで、少しアナロジーを使ってみましょう。
例えば、「日本人のExcelの操作能力を高めるには?」と考えたらどうでしょう?
何がネックになっているでしょうか?
Excelに関する現状を整理すると、
- Excelの操作方法なんて、ググればWeb上にたくさん落ちているし、お金を払えば良い本や講座はたくさんある
- 大半の社会人は私用PCを持っているし、会社でも個別にPCが貸与されていて、時間さえ取れば実際にExcelを触りながら勉強することができる
- 大半の会社でExcelを業務に活用しており、「Excelの操作の勉強をして、『時間の無駄だった』とはならないだろうなぁ」という意識は皆持っている
という感じだと思います。
つまり、日本人のExcelの操作能力が伸びない理由は、
- 身に着ける上で適切な方法論がないから、ではなく
- 身に着けるための環境が整っていないから、でもない
ということであり、「意欲の問題」ということになります。
これは、日本人の英語力についても当てはまるんじゃないでしょうか?
何かを身に着ける上で必要なものが、「意欲」 × 「方法論」 × 「環境」だとしたら、「意欲」が足りないことが一番のネックではないでしょうか。
「方法論」については、ブログも、YouTbe動画も、本も、アプリも、英語学習コーチングのようなサービスも揃っています。
「環境」については、大学生や社会人は大半が私用PCを持っているし、オンライン環境もあります。
では、なぜ「意欲が足りない」のでしょうか?
色々理由は考えれられますが、
日本人は英語力の重要性を理解していないから!
ということではないと思います。誰だって英語の重要性は理解していると思いますし。
どちらかというと、英語力の重要性は理解しつつ、
英会話の勉強は後回しにして、まずは、TOEICや、簿記などの勉強をしよう!
と優先順位が低くなっているのが実態ではないでしょうか。
なんでそうなっているのか?
では、なぜ優先順位が低なっているんでしょうか?
それは単純に、「優先して身に着けるように求められていないから」ということに尽きると思います。
実際問題として、大学生の内定者に対して、
入社する前までに、英語をある程度話せるようにしておいた方がいいと思うよ
とアドバイスしている企業は、上場企業の中でもかなり少数でしょう。
であれば、英語力を高めるためには、「必要性を作り出す」ことが大事になってきます。
例えば、国立大学の卒業要件の一つに、一対一でのオンライン英会話を計10時間やる、といったものを作ってもいいでしょう(そのための奨学金みたいな制度を作ってもいいかもしれません)。
また、就職活動において、SPIに加えて、英会話面談を追加するよう経団連に依頼をしてもいいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
割とつまんない回答になってしまいましたね。
反省してます。
お仕事の参考になれば幸いです!