こんにちは
今回は、「後輩・部下を育成する方法」についてご紹介します。
後輩・部下の育成って本当に大変ですよね…。
自分が仕事ができない場合は、自分で奮い立てばいいわけですし、成果が出なくても自分が背負うだけです。
一方、後輩・部下の場合は、こちら側でやる気をコントロールできるわけではないので、悩みが深くなっていきます。
記事の分量が多くなってしまったので、今回は「前編」です。
様々な本に記載されている「考え方」に関する部分をご紹介します。
では、早速いきましょう!
育成のメリット
様々な本に記載されていますが、育成のメリットは、「より大きな仕事に取り組めるようになる」ということです。
はじめて育成に取り組むと、
育成ってこんなに手間がかかるのか…
教えるより自分でやったほうが早いじゃん…
という感じで非常にストレスが溜まります。
しかし、何名か育成し、実際に成長した姿を見てると、「ものすごく ”割に合う” 投資だな」ということがわかってきます。
つまり、育成して後輩・部下が自分で動けるようになってくると、「自分が2人3人いるような状態」になり仕事を分担することが可能となるので、単純に自分がこなせる仕事の範囲が格段に増えます。
世の中には「仕事を大量にこなすテクニック」みたいな情報がたくさんありますが、後輩・部下を育成して役割分担することが結局一番効果的だと思います。
育成に当たり覚悟すべきこと
一方、育成が大変な仕事であることは間違いないです。
多くの本に記載されていて、私自身も失敗を通じて実感した「育成に当たり覚悟すべきこと」を何点かご紹介します。
育成が上手くいかなければ、それは教える側の問題
1番最初に理解しなければいけないのは、「育成が上手くいかなければ、それは教えられる側の問題ではなく、教える側の問題」ということです。
これは、ただ単に「教える側に対して厳しい考え」というわけではなく、教える側のストレスを減らす効果もあると思っています。
自分の理想どおりに後輩・部下が育成してくれることは絶対ありません。
にも関わらず、そこで、
後輩・部下が悪い!
と考えてしまうと、もの凄くストレスが溜まってしまうと思いませんか?
「他人」という自分にはコントロールできないものが成果を阻害し、自分を苦しめているからです。
そう考えるよりも、むしろ、「私が悪いんだろう」と考えた方が、原因=自分となるため、
成果を出すためには、自分の行動を変えればいいんだ
と、自分の行動さえコントロールしておけばいいことになり、
さて、どうしようかな?
と変に悩まず前向きに育成に取り組むことができるようになります。
後輩・部下を育成しても、自分がラクになることはない
「後輩・部下を育成しても、自分がラクになることはない」ということは理解しておいた方がいいと思います。
後輩・部下を育成すると、自分のできる仕事の範囲がどんどん増えていきます。
そこでよく勘違いされるのは、
後輩・部下が育つにつれて、私の仕事はどんどんラクになっていくだろう
ということです。
しかし、そうはなりません。
大変な状態はずっと続きますし、むしろもっと大変になります。
後輩・部下が育ったとしても、引き続きミスをしたらあなたがカバーしなければいけませんし、面倒を見なければいけない事実は変わりません。
ただ、「大変さ」は減りませんが、できる仕事の範囲は広がります。
後輩・部下が育つことで、あなた自身が
- これまで手をつけられなかった仕事
- より複雑で難しい仕事
に集中して取り組めるようになり、成果を出しやすくなります。
「後輩・部下が育っても自分の仕事はラクにならないが、成果は出しやすくなる」と理解すると、(昔の私のように)現実とのギャップに苦しむ人は減ると思います。
後輩・部下に信頼されないと上手くいかない
様々な本を読み漁って分かったことは、後輩・部下に信頼されないと育成は上手くいかないということです。
自分の経験に照らしてもそうだと思います。
信頼関係が築かれてないと、育成の効果は出ません。
後輩・部下から信頼関係を得るに当たって、様々な書籍で「特に重要」と言及されているポイントをいくつかご紹介します。
まずはこちらが信頼を寄せる
後輩・部下から信頼を勝ち取るためには、まずはこちらが信頼を寄せないといけません。
与えられたければ、まず自分から差し出す必要があります。
後輩・部下とは、たまたま役職上で上下関係があるだけで、人間としての上下はありません。
先輩・上司はあくまで仕事の上での関係であって、先輩・上司に心からの忠誠を誓う人なんていませんし、自分や家族が最優先なのは当然です。
また、後輩・部下は、一人一人違う人間で、それぞれ事情があることを理解する必要があります。
バックグラウンドも違えば、得意・不得意も違います。
また、持病を持ってる人もいるし、夜泣きの激しい子どもがいて寝不足なのかもしれないですし、介護が必要な親御さんがいるかもしれません。
後輩・部下は、一人一人異なる人間なんだと理解し、対応を細かく変える必要があります。
後輩・部下に怒りをぶつけてはいけない
後輩・部下に限った話ではありませんが、人間に怒りをぶつけても反感を買うだけです。
また、人間は怒られると萎縮してしまい、100%の力を発揮できなくなります。
なので、後輩・部下に怒りをぶつけてはいけません。イライラしてもいけません。
後輩・部下は、先輩・上司の一挙手一投足を見ています。
不機嫌になると、それは必ず後輩・部下に伝わります。
そして、一人にバレてその人が心象を害すと、皆に話が回ります。
声を荒げては当然いけませんし、話を遮ってもいけません。
人事評価などでフィードバックをするときも、
あなたにはここが足りない!
と批判する言い方は避けて、
良いね!
でも、こうするともっと良くなるよ!
とポジティブな言い方をするようにしましょう。
どうしても後輩・部下に苛立ってしまうときは、「育成が上手くいかなければ、それは教える側の問題」という原則を忘れている可能性があるので、自身の行動を振り返りましょう。
先輩・上司として責任を取る
信頼を勝ち取るには、先輩・上司としてやるべき仕事をしっかりする必要があります。
先輩・上司の一番大事な仕事は、「育成する」ではなく、「責任を取る」ということです。
後輩・部下が失敗したのなら、先輩・上司は自分の失敗と受け止め、しっかりカバーする必要があります。
決して後輩・部下を見捨ててはいけません。
謝らなければいけないのなら先輩・上司も一緒に行って謝るべきですし、後輩・部下が仕事を完了できなかったときは、先輩・上司が残りを引き取って完了させるべきです。
逆にいうと、責任を取れないのなら、先輩・上司は下手に口出しすべきではありません。
責任も取れないのに「俺のアドバイスを聞け」というスタンスは大きく信頼を損ねますので、気をつけましょう。
オススメの書籍
「後輩・部下の育成」に関連したオススメの書籍は以下の通りです。
『人を動かす』
『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』
『3分間コーチ』
『BCGの特訓』
『世界基準の上司』
『いちばんやさしい教える技術 「教えること」を教える先生が書いた』
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お仕事の参考になれば幸いです!
後編の記事はこちらです!